<< 調達できる筆記用具 by 動物性。 MAIN 6/28第一回上映。「民映研の映画を見よう会」ページをつくりました。 >>
お山で茶摘み。
伊勢で山のことを教えてくれる友人父から、
「お茶はときどき山で摘んでくるよ」との話を聞いて
いちど同行させてもらいたいと言ってたのですが、
今日、ちょこっと行って来ました。

山道に入り、やや開けたところに来ると、
お茶の木がふつうにそこかしこに、生えていました。

お茶の木

アオキをこぶりにしたような感じの葉っぱで、
やや細長い葉の縁は浅いギザギザ。
深緑の大きな葉っぱの上に、
萌葱色のやわらかそうな新芽がたくさん出ています。

木の大きさは、あまり大きくありません。
むかごやアケビをとるの時のように上を見上げなくても、
フユイチゴをとるときのように中腰にならなくても
ふつうの姿勢で、どんどん摘めます。
新芽はやわらかいので、爪で茎をはさめばプツプツと
すぐ折り取れます。どこをとっても、とても手軽。
なんてありがたい植物なのでしょう。

新芽を全部取りつくしてはいけないのでは、と聞いてみると、
「10日もすれば次の芽が出てくるから大丈夫」とのこと。
2回、3回と収穫できるそうです。これが二番茶、三番茶。

そして、摘んで、また芽が出て、また摘んで……と
繰り返しているうちに6月に入って梅雨の時期になって、
人間のほうが「雨だし山に入るのやだな……」と疎遠になり、
摘まれなかった新芽が育っていく、という感じになっているそう。
人間以外でも、動物たちの行動は晴れのときとは異なるはず。
梅雨には、豊富な雨をもたらすだけでなく、
「植物の側を贔屓する」という効果もあるのだなあと感心しました。

ふと、食べるわけじゃないのだし
新芽以外の葉でもお茶にできそうだ、と思って聞いてみると、
新茶の香り高さはないものの、
古い葉でも問題ないそうです。

つまり、年中欲しいときに摘んで
飲むことができるということ。

また、猟師さんたちが山の中で食事をするときに
生の葉を摘んで、そのまま鍋で煮出すという
簡単な飲み方もしているとのこと。

時期を選んで摘み、
しっかり揉んで干して手間をかけて作り、
お湯の温度をきっちり見て淹れる
「ていねいなお茶」も、もちろんよいけれど、
「手軽に飲む方法もある」という
ふところの広さ、選択肢の広さは、
とてもよいかんじです。

などなど、そんな話を聞きながら
新芽を中心に、大きな固い葉っぱも取ってきてみました。

新芽
(新芽。)

古い葉
(古い葉っぱ)


摘んできた葉っぱのその後の処理は、

1 蒸す(蒸気をさっとあてる)
2 絞る
3 揉む
4 筵の上に広げて天日に干す
5 乾燥したら、できあがり

こんな感じ。
固い古い葉っぱを使う場合は、
1の「蒸す」を「さっと湯がく」にしたりするそうです。

さっそく、やってみました。

ただ、「絞る」の工程で、
おいしいお茶成分も抜けていきそうな気がしたので、
対照実験として「絞る」「絞らない」の
2パターンを試してみることにしました。

1 蒸す

友人父は、やかんでお湯を沸かして
その蒸気に当てるだけ、くらいの
「さっとあてる」作業とのこと。

なんだかまんべんなく蒸気を当てるのが
難しいそうな気がしたので、
鍋の底にちょっとお湯を沸かして、
足つきのざるをその中に入れて、
そこにお茶っ葉を入れて混ぜる……
というかたちにしました。
たぶん、ぼちぼち成功。
でもやっぱりちょっとムラができてしまって、
「まんべんなく」とは、いかなかったです。
もうちょっと工夫しなきゃ。

2 絞る
蒸した蒸気で水っぽくなっている葉っぱの
水気を絞って、乾きやすくなるようにします。

3 揉む
揉みます。けっこう乱暴に扱っても問題なし。
筵があれば、その上で揉みます。

4 干す
そのまま筵の上に広げて、天日で干します。

うちには残念ながら筵はないので、
干物を干す網(吊すやつ)で代用しました。

で、出かける前に干していったのですが、
乾燥してお天気のよい日ならば
一日で乾くとのことでしたが、
強風で煽られて干物網が動いたため、
パラパラと広げてあった葉っぱが
ひとかたまりの山になってしまい、
乾燥しきれておらず。


しかし、この「生乾き」状態の茶葉ダンゴを
ほぐしていて気付いたのですが、
葉っぱを軽く引っ張ると、かなりの弾力があってよく伸びます。
感じとしては、割れた風船のピロピロしたゴムのかけら。
(食べ物に対しての例えとしてはいまいちですが……)

そんな訳で、くっついてしまった生乾きのお茶っ葉を
ほぐしていくのは意外に面倒な作業だったのですが、
お茶っ葉って、かなり丈夫なものです。
むしろ、これだけ丈夫な葉っぱだからこそ、
蒸したり揉んだりと「傷をつける」ことで
中の成分を抽出しやすくしてるのだな、と気付きました。

干し上がり

そして、日も暮れてしまったので、
結局、最後は文明の利器に頼りました。

乾燥パクチー作成の時と同じく、
オーブンの乾燥焼き。
(100度で15分前後)

ああ、便利。
一瞬で完成しました。

飲むはなしは、また次回に。



草を食べる | 23:16 | comments(0) | - | - |
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  • シカring
    R.Hashimoto (04/30)
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