2012.09.11 Tuesday by emix
知り合いの左官やさんに、お米の収穫祭イベントで かまどを使いたいのだけど……と友人と一緒に相談したところ、 携帯用の、なんともかわいい かまどを試作してくれました。 ![]() かまどについて、私はまだまだ勉強中で 詳しいことは理解しきれていないのですが、 聞いたことを箇条書きでまとめると、 ・土壁用の、粗壁(あらかべ)土で作れる ・粗壁土は発酵させてるのでねばりがあって扱いやすいけど、 これでなければできないということはない ・陶芸用の土でもいいけど、もったいないかも ・細かい粘土より、荒さのある土のほうが、 かまどには適している ・ふつうの、そこらへんにある赤土でも作れる =気楽に誰でも作れるよ ・内側は使う間に焼かれていくけれど、 焼成しないでつくるので、外側はどんどん土を足していけばいい ・ひびがはいったらそこに土を埋めてなおせばいい ・割れたら土でなおせばいい ・形が気に入らなかったらつけ足して変えていってもいい ・手とか足とか、角とかつけたっていい ・(表面を塗って仕上げてしまわないからできること) =使いながら調整したり、育てていける ・これは煙道(煙突)をつけないタイプ ・煙道があると、構造が一気に複雑になる ・なので、煙道がないからこそ、作るときの自由度が高い ・間口の大きさが肝。○センチくらい。(要確認) ここだけ注意して作ればいい =煙道がないタイプだからこそ、手軽に作り、扱える ・煙道がないと、強い火力は出ない ・遠赤外線の、じわじわした加熱になる ・火力の必要な中華料理には向かないけど、日本の料理には問題なし =鍋料理や炊飯に適している その他、木でできた枠の中に土を塗って作ったものとか、 瓦を積んだだけのもの、土に穴を掘ったもの、 いろんなスタイルのかまどがあったんだよー、と 聞いたりしたのでした。 もともと、かまどづくりは左官やさんの仕事でありつつ、 自分ちでみんな、それぞれに作っていたものだとのこと。 おうちだって、そうですね。大工さんの仕事であるけれど、 みんなそれぞれ、自分たちで作っていたもの。 高級品、職人の技、そういった 「素材の選択」「仕上がりの練度」は別として、 その「もの」じたいが「買わないと手に入らない」という状況は、 本来、すごく少ないものだったのだと思います。 そうそう。 このお話のなかで、 「割れたら直して、土を足して、育てていける」という 説明を聞いた瞬間、胸がキュン。 そこにあるかまどがいきものに見えて、 「かわいい」と思えちゃった。 そして、うれしいことに この子、いただいちゃいました。 車に積んで、いつでもどこにでも 連れていこうと思います。 名前、何にしようかな。 コメント
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