解熱剤のつくりかた。
「お義母さんがいつもこうやって解熱剤を作っていた」という方から
作業を教わったお話を聞いたので、メモ。
民間の俗信みたいに思っている人もいる気がするので、
「わりと、普通にみんなやってたことで、そんでちゃんと効いてて根付いてるよ」
というお話としても。

ということで、ミミズ解熱剤。
この先写真はありませんが、虫が苦手なかたは
浮かぶイメージ映像と知識欲のバランスを適当に配分して
読み進めたり読み進めなかったりしてください。

ただ、これに限っては選択できることですが、
今の「便利」な暮らしの中には
「知らず知らず摂取してる虫成分」が
いくつかあるという事実も、ぜひ心の片隅に。

-----

1 ミミズのカンピンタン(地竜)を漢方屋さんで購入
お話を聞かせてもらった方曰く「見た感じ、ただ干してある状態」とのことなので、
おそらく、泥抜きをしたあと天日干しなのではないかと思います。
このへんは、実際やったことのある人にお話を聞いたら補完します。

2 土鍋でコトコト煮出す
けっこう長時間だそうです。朝からお昼前とか。

3 飲む
すりおろしショウガとか蜂蜜とかで飲みやすいように味を調えて。

-----

それだけです。
あ、そういえばカンピンタンって方言だっけか。
石の上や、主に路上でカピカピに乾いて
干物状態になってしまっているミミズさんを指しますが、
そういえばミミズ以外にカンピンタンって
言ったことがないです。

なお、お手軽な「地竜エキス錠」という錠剤になったものも
漢方屋さんで購入できるので、そこからはじめてもよいかと。


以下、感想と思うことを徒然。
ちょっと脱線しつつ長くなります。

・・・

お話を聞いた感想として、
「現代は、こんな簡単なことを忌避して、いわゆる製薬会社の
薬を選択し、頼る生活にシフトしたのだな」ということを思いました。

製薬会社の薬がいい、悪い、という話ではなく、
みんなが「そっちのほうがいい」と選んだからこそ、
そちらが主流になった訳です。純粋に「選択の結果」。

大樹の根のように、根深く、細かく、広範囲に伸びる
「差別」の末端の、根毛がここにつながっている気がしました。


「直視したくないものを覆い隠してくれる」
「面倒な手間を替わりにこなしてくれる」……
そんな人や、ものや、システムは、とてもありがたい。
さらに、覆い隠してくれるだけでなく、忘れさせてもくれる。

実際に手を汚さず、また心に衝撃も受けることなく
手に入れられる「産物」。

これらを利用することを悪というつもりはないです。
誰しもに、段階や転機というものはあり、
それが身に付く状況、納得して受け入れられる状況で
我が身に訪れる機会はそれぞれに違うものです。

ただ、「享受」には、
「引き替えにするものがある」という
心のリスクを認識し続けなければならないと思います。

まずはありがたく享受して、
何を人に担って貰っているのか理解して、
自分は何をどこまで担うか、線引きを決める。

そうすれば、自ずと、
「享受しっぱなしにしない」「傲慢にならないようにする」
「引き替えにしているものに気付かないままにはしない」
「自分の意志で、選ぶ」
という状況に至れると思う。

それで、いいのだと思います。

誰かを責めたりするとこからはじめるのは、
「よくしたい」という意志に逆らう手段だと思うこの頃。

※なんか冗漫になったのであとで訂正します。


里山の暮らしの知恵 | 08:11 | comments(0) | - | - |
富山、砺波の「カイニョ」。
 富山県、砺波市のくらし。
テレビでちらっとやっていて興味深かったので、
詳しく調べるまたの機会のために、概要の記録として。

有名な「おわら風の盆」は、
風を鎮めるためのおまつりなのだそう。
それくらい、風が強いところらしい。

そんな砺波の、
田んぼと住まいのある平地では
住まいの回りに、風防のために
「屋敷林」というのを作っているそう。
杉、桧、雑木、いろいろ植わっている。
この木々を、暮らしに活用している。

この屋敷林は、カイニョ、と呼ばれている。
(wikiでさらっと見てみたところでは
「垣入/かいにゅう」、「垣饒/かいにょう」がなまったものと
言われているけれど、なんかどっちも微妙だなあ)

番組の中では、杉の葉を焚きつけに、
その灰は畑の肥料に、など、
それくらいのものしか紹介していなかったけれど、
昔はもっと、多彩に使っていたに違いない。

いわば、人工の、パーソナル里山。

「屋敷林」というだけあって、
この林が取り囲むのは、
とても立派な、おおきなお屋敷。

働き手のひとびとは、
そのお屋敷に一緒に住まっていたのか、
それとも、他の場所にいたのか……

そのあたりのことも気になったりしながら、
この暮らしのなかに、
「自給、循環、継続」の
ヒントがいくつか、あるように感じました。


※やっぱりちょっと気になったので
すこし調べてみました。ああ、おもしろそう。
ロングスパンで考えられて続く文化は、どれも興味深いです。

砺波市公式観光サイト「砺波旅」シリーズ
http://yokoso.city.tonami.toyama.jp/kanko/www/special/sankyoson/kainyo.html



里山の暮らしの知恵 | 08:01 | comments(0) | - | - |
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