2014.01.21 Tuesday by emix
おともだちとの間での「肉食について」のやりとりの中で 思うことがあったので、転載しつつ加筆してまとめました。 ----- 基本、食べ物は魚も野菜も木の実も果物も 肉も乳製品も、みーんな好きなのですが、 私が「野生の肉を食べよー」っておすすめしていたりする理由には、 自然食やオーガニック的な分野で、「動物性のもの」がなんだか わるもののように言われていることがしばしばあるのが残念と思え、 それで、あえて肉の味方をしているところもあります。 もちろん、シンプルに、シカやシシのお肉が それぞれの個性からおいしいと感じているので(生でいただくならシカはもう最高!)、 「これが好き」だというのもあるのですが。 でも確かに、肉を食べて「なんかが体に出る」人は、いる。 その事実は、事実。 思うのですが、それはたぶん、 「人工的な環境で肥育された、動物の肉に含まれるもの/または含まれないもの」に よくない何かがあるのではないかと思うのです。 「動物性のもの」そのものに、体に負担をかけるものがあるのではなく。 畜産の現場の話を聞くほどに、うわ、そんなことが行われているのか、と思うこと多々。 そもそも、私たちは、 胃もいっこしかないし、腸もそんなに長くない。 明らかに、雑食動物のからだです。 そんな、草食動物としての体の器官を備えずに生まれているのに、 「肉という成分」そのものが体に負担ってことは、 どうにも違和感がぬぐえないのです。 味の好き嫌いに対しては、何も訴える気はありませんが、 自分の好きなもの、いいなと思うものが 誤解のうえで避けられているというのはやっぱりとても残念だなーと思って、 「肉=動物性=NG!」といういっぽんみちを みんなが見直して寛容になってくれたら、 ひとりの食べ物好きとして、生きやすく、心やすらかで、幸せです。 2012.09.25 Tuesday by emix
ひとつの田んぼにいろんな苗を混ぜて作っちゃう 型破りな「いろいろ米」で知られてる、「ありがとんぼ農園」。 ここの見学に、おじゃまさせてもらって、 そこで聞いたお話のなかでピンときたことがありました。 曰く、もち米、コシヒカリ系のねばりのあるおいしいお米は、 「ハレ」の日のごはんだったと。 ねばりの少ない古代米などは、ふだんのごはん、「ケ」のごはん。 ハレは高級、ケはそれに劣る、そういうものではなくて、 晴れ着と普段着のようなもので、使い分けるもの。 なるほどと思いました。 素材選びだけじゃなくて、 同じ素材を使っていても、「ハレ」のつくりかたと、 「ケ」のつくりかたがある。 話はシフトするけれど、 鹿肉そのものはニュートラルな素材で、 ハレの調理をしたらごちそう料理、 ケの調理をしたら家庭料理。 どっちもすてき。 どっちもあってほしいもの。 玄米ごはんと、精米した白いごはん、 ふつうのお酒と、がっつり精米した吟醸酒。 ふだんという「ケ」があるからこそ、 「ハレ」が美しくてありがたくて、うれしい。 美しいからといって、それを「日常に、いつも」にしてしまうと、 それはハレではなく、美しくない、傲慢なものに。 (もしかしたら、その状態こそ「ケ・ガレ」というものかもしれない) つい二回書いちゃいますが、 ハレが高級、ケが劣る、 そういうものじゃないんだなー、と 実感したのでした。 日常を支え、ハレを輝かせる 「ケ」こそ、生活の礎。 ここには、庶民的な暮らし、持続可能な社会、 収奪しない自然との関係、 そういうものと通じるところがある気がします。 日々を重ねる、よい「ケ」の食について 考えていきたいなあと思います。 |
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