「ちえのわ」HPをつくりました。
しばしば、「コミュニティづくり」という
話題の中で耳にする「トランジションタウン運動」。

この運動がどのようなものであるか、ということを知り、
「これって、自分たちが日頃やりたいなって
いっていることに近いよねえ……」と
なかまたちで顔を見合わせ、
自分たちなりのスローでローカルなやりかたで
何かできることはないか、という話になり、
とりあえずみんなで「顔を合わせて、話をする」ということを
今年の2月から、はじめていました。

先日、地元で行われた環境系のイベントで
この計画の「言い出しっぺ(笑)」である
うたうたいのあやのちゃんが
ライブステージの後、このグループについての
トークをするという話になったため、
急遽、説明のためのモノを用意しようということで機会を得、
ようやく、内輪での認識の中だけでなく、
HPとチラシという実体を得ることができました。

グループの名前は、「ちえのわ」と言います。
心に抱く「こうだったらいいな」のために、
みんなでちえを合わせる、輪になる、たすけあう、
そんなイメージをあらわしたもの。
(命名は、ヒメシャラのaccoさん!)

トランジションタウン「運動」というと
みんなで足並みそろえて目的に向かっていく……
という組織だったもののようにみえますが、
この「ちえのわ」の動きは、
もっとそれぞれの個人がバラバラであること、
「みんなが違うこと」を歓迎するものです。

だから、その「違ってOK」の中で
私の個人的な「こうありたい、こうしていきたい」の
意見を述べるとすれば……

「目的のために手段を選ばず(または二の次)」という
早くてスマートな「近道の方法」を全否定するわけではないけれど、
「手段が気持ちわるかったら、目的のほうを
疑ったり視点を変えてみたりして見直す」というのが
どうやら私の性分で、受け持った役割のようなので、
存分に既存のいろんなものを疑ったり信じたりしながら、
対話をかさね、試行錯誤をしつつ回り道をして、
「選ぶ理由と選ばない理由」の両方を理解の中に落とし込んで
牛のようにゆっくりがっちり、進んでいければいいな、と思っています。

http://chie-no-wa.jimdo.com/




ちいさなちからを合わせること | 10:48 | comments(0) | - | - |
犬や猫を保護したら/犬や猫がいなくなったら
(FBのノート(20111214)より転記。
草の根のひとりひとりの力を合わせるというところで
庶民のちから、というものと無縁ではないかな、
と思ってこちらに貼りました)

-----

先日の、わんこを保護した顛末で
いろいろと思うこと、学んだこと、
残しておきたいこと、シェアできたらいいなと
思うことなどたくさんあったので、
ノートに記録しておきます。
動物を保護したり、見失ったりしたときに、
ふと思い出して、参考にしてもらえれば。
なお、以下のことは、
「犬や猫を保護したら」で書いていますが※、
逆にいえば、保護した人はこういう行動をとるかもしれないと
想定して、「犬や猫がいなくなった」のケースでは
同じor逆の行動を適宜、とることで、発見&再会の
確率が上げられるのではと思います。
 
「気が回らなかったせいで、日が過ぎて殺処分されていた……」
そんなかなしいことが、絶対に絶対におきないように。
 
※犬猫以外のペットを保護した場合も、
おそらく似たような対応でよいかと思います。
 
とはいえ、ベストではないと思うので、参考程度にしてもらって
その生き物について詳しいかたにも、相談してみてくださいー。
 
 
1. まず連絡。
犬や猫を保護したら、飼い主と接触するために、まず電話連絡しておくべきところ。
「同じ公的機関だし、つながっているだろう」と1カ所だけへの連絡で安心するのは危険。
* 警察署……みつけた場所の所管の警察署へ連絡。24時間連絡可能なので、なるべく早く。
発見場所により、重複する警察署、隣接する警察署にも連絡。
警察署間で情報を共有してくれるケースは「幸運」。
「伝わらないだろう」で、くどめに多く連絡することがだいじ。
また、若くて元気なペットの場合は行動範囲が広いことがあるので、
失踪ポイント→保護ポイントが遠いことがある。幅広く連絡するほうがいい。

* 保健所……警察署と同じく、各所に連絡。
警察から連絡の行く保健所もあるが、行かないところもある。
これも「伝わらないだろう」で、警察署と並行して連絡することが大事。
こちらはお役所タイムなので、夜の保護なら朝イチで連絡。

* 市町村役場……地域により、市町村が窓口をしていることもある。
とはいえ、保健所、警察署と連携がとれていると思いこむことは
ペットのために安全ではない。並行して連絡する。

* 動物病院……警察署、保健所、市町村役場は、
「飼い主が届け出ていることで、見つかる」場。
飼い主が動転していたり、なんらかの理由で
届け出ないまま探しているケースは、実はそんなに少なくない。
そのときに「つなぐことができる」有力な手がかりは、
ふだんそのペットがかかっている動物病院。
病院のかたが、そのペットに心当たりがあるかどうか、尋ねていく。
保護場所に最寄りの病院から当たっていくのも一手。

※保健所について
市町村によるけれど、早いところでは3日、
おおむね1週間で殺処分されてしまう。
「3日以内なら大丈夫」ともいえず、
保健所の収容数が多ければ押し出しで早まることも。
猫は数が多いためサイクルが早められていることも多く、より油断できない。
 
 
2.健康チェック
迷子になってから時間がたっていると、怪我をしたり、
ちゃんとした食事がとれずに病気を持つことも。
急いで対処しなければならない怪我や病気がないか、
動物病院で健康状態をチェックしてあげたい。
※動物保護の活動に加わっている動物病院だと、対応に慣れているのでとても安心。
なるべく、そういう病院を探していくとよい。
※ 夜間診療をしてくれるところと対応外のところがある。
また、対応してくれても特別料金だったりもするので、
そのへんは適宜、状況に応じて利用。
三重県津・松阪地域は、21:00〜24:00の間で
夜間診療ネットワークを組んでいて、
いろんな動物病院が持ち回りで対応してくれている。
 
 
3. 一時預かり。
保護した子を、飼い主がみつかるまで、どう預かるか。
保護中にストレスで体調を崩したり、脱走しようと怪我をすることがないよう、
なるべく、人が彼らを気に掛けていることが伝わるようにして
「仮にでも、ちょっと安心できる環境」にしてあげたいものです。

* 自宅……あずかれる状態のおうちだと、ベストですが。

* 警察……保健所に行くまで数日はあずかってもらうことが可能なことも。
とはいえ、基本的にはつないだりゲージに入れて放置、
ということになると思うので、暑さ寒さのきびしい季節や、
健康状態、精神状態によっては衰弱させてしまうことがある。
動物たちの状態も考慮して、状況が悪くならないような判断をしたい。
基本的に迷子たちは心細いに違いないので、
人を怖がらないのなら、なるべく人の気配のある場所での保護がベターだと思う。
* 病院……病気、怪我など、状況がよくなければ、
病院であずかってもらうことも有効。
でもたぶん安くないので、そのへん考慮して。
また、病院の宿泊環境もスペースの都合があるので、
お医者さんが近くにいて安心とはいえ、衰弱しているペットにプラスとは限らない。

* ペットホテル……という手もありますね。利用したことがないので
何ともいえないのですが、よさそうなら選択肢としてありかもしれません。
ただ、かかってしまうお金をどうするのか、考えておくべきかも。
 
4. 飼い主探し
きっと探しているだろう飼い主さんと、行き合うために。
写真と、特徴、保護場所、保護した状況、日時などを
メモしたチラシを用意しておくとよい。

(1)での電話連絡後、なるべく早く動けるとベスト。
* ポスティング……保護場所付近で、一軒一軒、チラシを配る。
地道だけど、一番効果的。老犬の場合、あまり行動範囲が
広くない場合があるので、見つかる可能性が高い。

* 動物病院への問い合わせ&貼りだし……
室内飼いだと、近所の人が、犬猫を飼っていることは知っていても
「どんな姿形か」をしらないことがある。
その場合、ポスティングよりこちらが有効。
ただ、飼い主さんが「ペットがいなくなった」と
動物病院に相談をすることはまれだと思うので、
「病院のかたと、そのペットを見たことがある病院の利用者さん」に対して、
情報を募るかたちに。

* SNS、Twetterなど……わたしもfacebookのお世話になりました。
これらはなんといっても人づてに共有してもらいやすいので、
幅広く尋ねることができるありがたいツール。
友人も言ってたけど、警察や保健所や市町村担当窓口も
facebookを利用してくれたら、相互の連携もとれるし、
みんなに知らせられるし、ディスコミュニケーションの回避ができるのにな……。
 
5.めでたく見つかったら
連絡した先すべてに、「見つかりました〜!」の連絡を。
きっとたくさんの場所に連絡をしていると思うので、
ばたばたしていると漏れてしまいがち。
連絡がもれると、探し続けてくれたり心配し続けさせることになるので、
もれがないように、連絡するごとにメモしておくとよい。
 
 
6. 見つからなかったら……
1〜2週間たっても、飼い主さんが見つからなかった場合、
かわいそうだけれど、「引き取り手探し」に切り替える必要が出てきます。
そのケースについては、また別の機会に。


ちいさなちからを合わせること | 23:44 | comments(0) | - | - |
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